プリンスメロンとは真桑瓜の「ニューメロン」と赤肉種のマスクメロン「シャランテメロン」の交配によって生み出されたメロンです 。
1961年にサカタのタネが開発した品種です。
日本での旬の時期は4月から6月になります。
プリンスメロンは買いやすい価格で売られているので、ジャムを作ろうと思いました。
プリンスメロンのペクチンの含有量を調べても情報はあまりなし。
五訂増補 日本標準成分表にもプリンスメロンの成分はのっていないんですよね。
そこでプリンスメロンのルーツの甜瓜とメロンの成分を調べてみました。
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水分量 |
食物繊維水溶性 |
食物繊維不溶性 |
食物繊維合計 |
甜瓜(黄肉種) |
90.8g |
0.4g |
0.6g |
1.0g |
露地メロン(赤肉種) |
87.9g |
0.2g |
0.3g |
0.5g |
ペクチンは食物繊維の一種なので、食物繊維の中にペクチンが含まれています。
甜瓜も赤肉種の露地メロンも食物繊維の含有量はとても少ないので、ペクチンも少ないと考えられます。
メロンは糖度 7% 酸性PH 6
ペクチンのゲル化の条件は高い糖度(55%以上)、酸性(pH3.0くらい)です。
プリンスメロンにはペクチンの含有量が少ない上に、酸性PH 6で酸性度が低いので、ゲル化させるのはなかなか難しそうです。
さらに、ジャム作りの定番 グラニュー糖をまぶして 浸透圧で水分を出すという作業をおこなったところ、プリンスメロンからはたっぷりの水分がでました。
ペクチンの少ない果物から水分がたっぷりと出るという事は、煮詰めていってもなかなかゲル化せずに、ジャム状態にならないということです。
3パターンでプリンスメロンのジャムを作りましたが、あまり上手に出来ませんでした。
ホームベーカリーのジャムコースで作ったプリンスメロンジャム
☆画像左・・プリンスメロンを細かく切って、グラニュー糖をまぶす。
2時間後、たっぷりと水分がでた状態でジャム作り。
味はとても美味しいプリンスメロンジャムですが、かなり柔らかいジャムが出来上がりました。
☆画像中央・・プリンスメロンを5mmぐらいに細かく切って、ホームベーカリーのジャムコースでそのまま作った物。
☆画像右・・プリンスメロンを1cmぐらいの大きめに切って、ホームベーカリーのジャムコースでそのまま作った物。
画像中央と右側はとろみがほとんどつかずに、ジャムとはいいがたいものが出来上がりました。
3つを比べると、プリンスメロンを細かく切って、グラニュー糖をまぶして2時間おいたものが一番良いです。
鍋で状況を見ながら煮詰めていく場合は、このパターンで美味しいジャムが出来るかもしれません。
もう一つ、別の作り方で作ってみました。
☆画像左・・プリンスメロンに砂糖を2時間まぶして、たっぷりと水分が出てから作ったジャム
☆画像右・・プリンスメロンをミキサーでつぶしてから作ったジャム。
右側のミキサーでつぶしてから作ったジャムはよい感じでジャム状になりました♪
プリンスメロンジャムの作り方はこちら♪
市販で売られているジャムよりは柔らかいですが、ペクチンなどを使わずにプリンスメロンだけで作れたので満足です。
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